このレビューはネタバレを含みます
1613年6月29日、『ヘンリー八世』を上演中だったシェイクスピアも共同所有していたロンドンの劇場グローブ座が火事で全焼。
この大火災を機に、断筆したシェイクスピアはロンドンを去り、故郷の家族のもとへ戻る。
二十数年も家に寄り付かなかったシェイクスピアが戻り、家族らは困惑する。
そんな中、シェイクスピアは17年前に幼くして亡くなった最愛の息子ハムネットを悼む庭を造ることを思い立つ。
未だハムネットの死を浄化できないシェイクスピアと、ハムネットの死に対する様々な家族の想いがあきらかになる。
まずシェイクスピアがケネス・ブラナーだってことにしばらく気付かず見ていた。
この当時、女性は読み書きも満足にできない存在。
その中で唯一の男児で詩の素質を持っていた息子を亡くしたシェイクスピアの嘆きと、その死の真相をひた隠し、辛い思いを抱える家族たち。
すべてをさらけ出し、最後は穏やかに終わる感じも好きだった。
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