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シェイクスピアの庭のlgKaoringのレビュー・感想・評価

シェイクスピアの庭(2018年製作の映画)
4.0
誰もが知る偉大な人物の、晩年の物語。

家族を故郷に残し、単身ロンドンでヒット作を飛ばすが、グローブ座の大火災を機に断筆して家族の元に戻ったシェイクスピア。
しかし、20年も帰らなかった彼と家族との間には、深い溝が。

中でも幼くして疫病で亡くなった長男の死が、物語に暗い影を落とす。
家族それぞれの苦悩が辛い。

それにしても、舞台かと思うほどの長台詞の応酬は凄い迫力。
特に緊迫した中での、夫婦と娘の鬩ぎ合いには圧倒された。

熱狂的にシェイクスピアを敬う、ケネス・ブラマーの集大成とも言える傑作。

景色も絵画の様に美しい。

個人的にはサウサンプトン伯爵(イアン・マッケラン)との関係に、興味をそそられるなぁ。
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