限られた時間だからこそ。
国外退去を翌日控えたナターシャ。両親の希望を叶えるため夢を諦めるロマンチストのダニエル。偶然出会った2人に許された時間はたった1日。
「運命」について真逆の思考の2人が、一緒に過ごした数時間。
一目惚れしたダニエルからすれば運命としか言いようのない偶然が重なる。
一方で、惚れられた身のナターシャからすれば、大学進学を諦めるか否かの危機的日にそんな流暢なことを言ってる場合ではない。
いやしかし、偶然が重なると気持ちは乗ってくるものだ。摩訶不思議。
移民というバックグラウンドを共に背負い、世界中から人が集まるニューヨークで出会う。
人生世知辛いけど、信じ込むのも悪くないなと思わせてくれる、ライトなテンポな一作でした。
原作はどう色つけているのか読んでみたい。