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炎の裁き/疑惑の炎のクリームのレビュー・感想・評価

炎の裁き/疑惑の炎(2018年製作の映画)
3.9
実話って残酷。死刑制度について考えさせられる映画です。絶望感や期待感に揺れ動く主人公トッドをジャック·オコンネルが好演しています。
1991年テキサス州。自宅の放火で、 3 人の幼い子供を殺害した罪で有罪判決を受けたアメリカ人男性キャメロン·トッド·ウィリンガムの実話。



ネタバレ↓




トッドは妻ステーシーに働かせ、おまけに気に入らないと暴力をふるうDV夫だったが、子供も妻も愛していて、子育ては協力していた。裁判になり、不利な証言が相次ぎ、死刑判決が出てしまう。 妻が「彼は子供たちを愛していた。そんな事はしない」と、訴えても誰も耳を貸しません。
7年後にエリザベスがトッドに面会し無実を信じ行動を起こします。新たな証言や証拠が出て来たものの取り合ってもらえず死刑は執行されるという結末。彼は無罪を主張し続けますが、2004年2月17日(享年36歳)に死刑が執行されました。
誰も面会に来ないトッドに希望を与えたエリザベスが、死刑執行の少し前に交通事故に合い、半身不随になってしまう。当然、執行の場に行く事が叶わなかった。せめて、立ち会いには間に合って欲しかったし、事故の事もトッドは知らずに亡くなった。エリザベスだって、他人の為に尽力して来たのに半身不随ってあんまりだ…。バッドエンドは好きだけど、さすがにこれは辛すぎる。現実の無情さに言葉もなかった。
死刑執行後、トッドの放火火災ではない事が判明。 素行は最悪で、クズ男だったけど、冤罪で死刑に処されるまでの事はしていないと思う。人に与える印象って大切だと言う事も同時に再確認させられた。

※でもやっぱりトッドは、かなりのクズだったよな?ジャック·オコンネルのせいで、誤魔化されたかも知れない。だって、格好いいんだもん、ズルいよね。
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