初日に観れた。
贅沢してIMAXで観れた。嬉しい。
この作品で1番嬉しかったのは、マドンソク。
彼、ついにMarvelユニバースの中に溶け込んだ。
しかも、彼のキャラが彼のためにあるんじゃないかと思えるほどにフィットしてた。
あの豪快で剛腕なパワーと渋さ、仲間を思いやる優しさとどこか砕けてる感じ。素晴らしい。
そもそもでこの『エターナルズ』、いよいよDisneyが完全に全世界、全人種に対してヒロイズムを打って出た感じ。
人種、LGBT、障害、それらを乗り越える。
時にはマイノリティな人々だとしても、それは、共通の強大な力に立ち向かうこと、大いなる目標を共にすることに違いなんかない。
そればかりか、今までのマジョリティが必ずしも正しいとも限らない。
色んな人が集まれば価値観や考え方、選択肢も増える。
それでも地球は1つしかなく、生きるため、守るためには1つになる他なく、そこにどう折り合いつけて心を1つにするのか。
そんな、ごっついテーマを引っ提げて強烈なメッセージを食らわしてきた。
この監督、『ノマドランド』の人。クロエジャオ。
とにかく、壮大で、厳かで、重厚で、シャープで洗練された可憐さ。
特に厳かさと可憐さは本編を通して常に感じる。
いつものバラエティ感は控えめに、ごっついテーマをそうした雰囲気でじっくりガッツリ突き詰めてきた。
そういう意味では、今までのポップな感じはあまりなく、かなりストイックな面が多いので、ここまでMarvelを堪能してきた人々にとってはまた新しい入り口ができた印象。
言い方変えるとよりコアで、ちょっと通好みに掘り下げてきた。
一方で、この“エターナルズ”と呼ばれる集団。
彼らは、7000年もの時を地球で共に過ごしてきている。
人同士の摩擦には直接関与せず、ただただ外敵とのみ交戦し、時には人に知恵や力を貸し、発展を促す存在。
だから、世界史が好きだったら色んな要所要所の歴史感も堪能できるし、地球の歴史と共にある存在であるが故の時代を超えた人々の息づかいも感じる。
そもそも、このイカリス、あの“イカロスの翼”のルーツとされてたり、アンジー演じるセナ、あのギリシャ神話に出てくる“アテナ”になってる。
それだけ神々しい存在で、古から今に至る世界の裏側で人を支えてきた存在、、、とある崇高な目的のために、、、。
「なんでサノスの時に出てこなかったのよ?」などの説明もあって、それまでのMarvelユニバースとの関係性も匂わし、確実に更なる世界観に飛躍させるであろう“エターナルズ”。
今後にも期待。
そして、まさかの『ゲームオブスローンズ』のロブとジョンがここでまた!にも感激した。
ポップで豪快であっぱれなこれまでのも大好きだし、今回のように荘厳な感じも良い。
これはこれでまた振れ幅が広がったのではないか。
さぁ、早く次を!