じょの

エターナルズのじょののレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.0
超人パワーを持った存在が宇宙から地球にやってきて……となると、だいたいは地球人目線で語られるのだけど、これは珍しいことに、人外(ジンガイ = 人でないもの)の側から見る世界の物語。
人外と地球人との交流に重きを置くのではなく、あくまでもエターナルズさんたちの問題に終始しているのが面白い。よく知らん土地に赴任して苦労する人々の話と捉えれば、外国暮らしの長い人や、地方出張を命じられた人たちには共感できるかもしれない。
ちょっと疑問だったのは、エターナルズはもともとあんなに人間臭い存在なのだろうか?ということ。徐々に人間に感化されていったのだとしたら、彼らが人間的になっていくくだりを、段階を追って見せてくれたらよかったのにとも思う(ターミネーター2とか、インタビューウィズヴァンパイアのクローディアのように)。とはいえ、しかし物語の尺がこれ以上長くなるのはやはりつらいものがあるので、テレビドラマ版だとしたらどうだろう。各キャラクターがとても魅力的なので、ドラマで丁寧に描写していったら、それぞれに思い入れしたぶん、ラストはもっと切ない気持ちになっただろう。スプライトは怒りっぽい女の子としか見えず、応援したくなるような魅力の書き込みができていなかったのが残念。
エターナルズが今後のMCUのにどう絡むのか、とても楽しみだ。
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