じょの

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のじょののネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

マーベルの中では浪花節感のあるガーディアンズのシリーズですが、今回も泣かせてくれます。ロケット、元から好きなキャラだったけど、ますます好きになりました。過去の場面は涙なくしては見られず、子供が見たらトラウマになるんじゃないかと思えるほど。それくらい悲しいです。

今回ピーターとガモーラの関係性がどうなるのかと注目してたけど、なるほどそう来たか…。
元には戻らなかったけど(そもそも『元に』と思っているのはクイルだけで、ガモーラにしてみれば『元』なんて無いのだが)でもそれがいい。ここを“都合のいいおとぎ話”にしないところがアメリカ映画のいいところだと思う。ガモーラには今の仲間がいるというのをほんの数秒のカットで見せて、視聴者を納得させるくだりとか最高です。
でも『ピーターのガモーラ』はやっぱり死んでしまったんだなあ…と思うと切ない。エンドゲームで「ガモーラ生きてる!」と喜んでしまった視聴者(とピーター)だけに、今回の別離は納得いくと同時に寂しさもひとしおなのでした。

後半のマンティスのセリフ、「知性と能力がすべてじゃない」「人の欠点ばかり探すよりずっとマシ」には、過去のツイートを掘り起こされて炎上し、ディズニーから解雇されたジェームズ・ガンの叫びに聞こえました。『愛すべきバカ』が本シリーズのテーマでもあり、ガン監督はまさしくそういう人であると感じます。

ドラッグスが良き父親であるというのはシリーズを通してずっと描かれていたけど、ここに収束するのは最初から決まっていたのかも。
「もうドラッグスを演じることはない」と言ったバティスタは、ようやく安息の地を得た彼を戦場に再び送り出したいとは思っていないのでしょう。

マンティスはまだ戻ってきそうだし、もちろんピーターも(ネビュラとの匂わせもあったので次回に期待かな…)
今度は地球を守るために戦って欲しいです。なんたって地球にはケビン・ベーコンもいるしね。
じょの

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