Mボマ

プライベート・ライアンのMボマのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.2
人がゴミのように死に、
社会単位で勝利を掴むものが戦争。
個人は使い捨ての駒で、常に納得できないものが戦争。

ライアンを生かすことで自分のしたことには意味があったとせめて納得したい。
全ては納得のために__
ジョジョのジャイロ・ツェペリのように。
合理的とはいえないけどわかる。

ライアンを守りきることは個人単位の勝利であった。
ライアンは前途ある我々のメタファーとも考えられるし、希望なのである。


これ見てから戦争が他人事に思えなくなった。

悲惨な描写が戦争映画の中でも群を抜いてる。
後で取り憑かれたように戦争ものの動画をYouTubeで見漁った。

生きて帰っても、
ロボットのようになった人、
戦争神経症になっても兵士の恥だと隠してる人、
息子の名前も思い出せないばかりか存在そのものを忘れてしまった人。
戦後社会に適応できなくなり、
家族と関係が悪化する人ばかり。

気持ちが弱くなっても冒頭30分を思い出し、
何事も戦争よりはマシだと今に感謝して生きるようになった。
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