tomorrowkey

プライベート・ライアンのtomorrowkeyのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
3.5
この世の地獄でした。
冒頭、まさに地獄のような光景に、爆音、混乱した者達の行動、喚き、叫び、殺戮…
オープニングから、これから見る作品は戦争を描いていくんだという事を、これでもかと映像で分らせてくる。

そして、ライアンに関する事になると、兵士達の会話から、その人達がどんな人なのかを細かく描き、どんな背景があるのかを知っていきます。

印象は、淡々としていて、急に戦闘が始まる空気になり、一気に弾けるような映画だったと思います。
正直、時間的には長く感じました。本当の戦争だったら、その時間以上に神経を張り巡らせているわけですから、過酷だと思います。

しかしこの作品、どこまでも戦争の非情なところを描いているようで、それでも暖かいというか、寄り添ってくれる人もいるのだという事を教えているような気になりました。

皮肉ですが、戦いの中で紡がれていく思いや意志があるのは、なんとも言い難いですが…。

僕は、しっかり生きてこられたのだろうか…。

そんな事を思いながら、また次の映画をみようと思います。

追記
この作品を見ていて、何かに似ていると思っていたのですが、「七人の侍」でした。
物語は大きく違いますが、根本にある物が似ている気がしました。
個人的な感想です。
tomorrowkey

tomorrowkey