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カブールのツバメのsashaiceのレビュー・感想・評価

カブールのツバメ(2019年製作の映画)
3.9
終わらない戦争と貧困に疲れ切り、無力さゆえに無口になってしまう人々。戦争が蔓延っていて誰が敵なのかさえ分からなくなる。希望は愛だけ。それ以外なにもない。しかし、その希望をも飲み込んでしまう戦争という闇。水彩画のような味気ないアニメーションだけど戦争の痛みと人々の苦しみが十二分に伝わる内容でした。若い二人の悲劇の物語には本当に胸が痛む。。カブールのタリバン政権下では女性たちは黒いブルカを纏ったツバメ。しかし彼女らは自由に飛び回ることさえできない。音楽も、白い靴も、愛する人とのかけがえのないひとときもすべてが戦争で奪われてしまった。
石打ちの刑って残酷。。せめて銃殺のほうが人道的。アラブ圏って処刑のやり方も目には目を、歯に歯を、むしろ倍返し、的な考えあるから怖すぎる。しかも有罪にする理由もなんでも「神への冒涜だ!」になるし私たちから見たら理不尽すぎて辛い。
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