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トムとジェリーのClubdeLuchaのレビュー・感想・評価

トムとジェリー(2021年製作の映画)
1.0
なんだろう…、昔のヤンキー漫画でありがちな
・詐欺やカツアゲはするが、「女子供は殴らねえ!」というポイントでクズはクズなのになんか「ヒョー!!かっあちょいい〜!!!」といい奴扱いされている主人公
・言ってることは正論でまともなのに、なぜかウザいキャラ扱いされている&酷い目に遭いがちな教頭
のようなあまり時代に合っていないキャラ付けをまさか『トムジェリ』で見るとは思わず…。

ケイラは圧倒的に前者で、冒頭から他人の履歴書を騙して奪い取るというガチクズ行為をする主人公であり、テレンスは多少口うるさいが言っていることや仕事への態度はまともという点で後者だろう。
上記の理由で、ケイラには主人公であるにも関わらず何一つ感情移入ができず、自分はテレンスと暴れまわるトムジェリコンビを応援していたと言う形に。
映画脚本では主人公が「落ちる」場面があるとは思うが、ケイラの場合、テレンスに前述のガチクズ行為をバラされて自らの行いの報いを受けただけなので「そりゃあ、お前がそういう事するのが悪いんだろ?」という風にしか思えず。
主人公が「落ちる」部分を描くうえで、観客がきちんと主人公に対して「頑張れ!」という感情を抱くことが出来るようにコントロールをするべきなのに…。

また、この内容でどうしてトムジェリなのかもよくわからず…。

ただ、最終的にケイラが断罪まではされずとも、自身の罪を認めたので、本作のスコアはそれに対するおまけ。
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