Tai

朝が来るのTaiのレビュー・感想・評価

朝が来る(2020年製作の映画)
3.8
あさと君のあざとさよ!

内容に反して、光や木々など自然の美しさが印象的な作品でした( ´∀`)b
物語があまりにも辛いので、演出だけが癒しでしたね。

子供を授かる、育てる、人生において人によっては当たり前の流れで、しかし、人によってはあまりにも険しい道というこのデリケートな問題を取り扱った作品。
「子供を返して」そう言って現れた女は何者なのか?金が目的か?全力で愛し育ててきた息子を手離さなければならないのか…?

わりと序盤の方が惹かれる内容でしたね!子供を育てている夫婦の過去のお話なのですが、悩みや気持ちといったものを、すごく丁寧に作られていました◎
最近は男性の産後うつのお話を聞いた時なんかに思ったことでもありますが、こうしたデリケートな問題に直面した時に、夫婦のどちらかが冷静でいられるというのは、とても重要ですね。
そして、そういうパートナーに巡り会えるというのは、子ども授かるのと同じぐらい奇跡的なことだなと、つくづく思いました。

ただ、もう1パートのひかりちゃんのお話は…どうしても彼女の心に寄り添うことができませんでした(~_~;)
いや、かなりの辛い目にあっているし、同情の余地はあるんだけども…なんか、あの目と、端々の彼女が選ぶ言葉が、何となく近寄ることができませんでした…
しかし、何でこんなにも腑に落ちないんだろう?と、未だに作品を脳内で反芻しています。もしかしたら『TENET』より考え込んでいるかも…原作読めば理解が深まるかなー。

もはやミステリーという程の謎への好奇心は感じず、ただただ、子供を産み自らの手で育てることができない人たちのドラマとして観ていたのですが、正直『ねほりんぱほりん』のこの手の回の方がボロ泣きしたし心に突き刺さりましたね。なんでかなー。


にしても、あの男だけは許せん…たくみ?だっけ?たくま?…たくや?
何とかあの借金を彼に支払わせる手立てはないものかと頭を巡らせています(現在進行形)
Tai

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