妊娠が身体的だけでなく、社会的にリスキーなものであることを組み込んでくれている。
未成年妊娠の原因が親だというメッセージもスルーしてはならない。
主人公たちが訪れた施設のような施設や仕組みは必要なのは間違いない。
一方で、それをアテにしてしまうタイプの人間を何度も助けるのかという問題は『コール・ジェーン』のときから無くならないものだ。
そもそも、施設が必要ない程度のリテラシーや責任能力があってほしいと願わずにはいられない。
知識や責任感は男女ともに必要だが、性教育がほぼ皆無といえる日本では難しいのかもしれない。
中高生に妊娠のリスクを学ばせる際、堕胎手術の映像だけでなくこういった作品を鑑賞させるという方法もあるのではないだろうか。