このレビューはネタバレを含みます
堪らなく重い命や不安を抱えながらも、愛おしそうに我が子を抱いていたひかりが、傷つきに傷ついて栗原夫妻の前に表れた。全くの別人の姿で。
「あなたは誰なんですか?」
予告動画で夫妻が問いかけたことで、ミステリー要素の多い映画かと思ったが、優しく笑うことが出来ていた一人の女の子を変えてしまうほど、彼女の凄惨な人生を目の当たりする物語だった。
「私は誰なんだろう」
問われた彼女の心に浮かんだ言葉は一体何だったんだろうか。
いい加減、一人で傷つかないで欲しい。
知識のないままセックスに興味がある子は今でもいるだろうし、その場合傷つくのはいつも女。
男はまた違う女の子と自転車の2人乗りを楽しめる。
学校も家庭も、妊娠可能年齢になる前の段階で性教育をした方がいいよ。
だって避妊してたら防げた話だもん。
なんて、冷静に怒れるくらい観ているのがしんどかった。
この類いの話で傷つく男の物語もみてみたいな。