このレビューはネタバレを含みます
酷評するほど悪い作品ではないような...??
皆さんの「劇場版カイジ」に求めているラインが高すぎませんか?
今やモノマネもされる藤原竜也さんの代表作ということもあり、記憶の中で過去作の評価が補正されていませんか??
少なくとも私は楽しめました!
・ディストピアな世界観
・藤原竜也さんの痺れるような長台詞
・心理戦の応酬と煽りBGM
・過去の出演者の再登板
これこそが劇場版カイジに求めるものであり、今作は及第点です。
さらに、吉田鋼太郎のヒール、
金田明夫さんの小物感、
瀬戸利樹の残念なイケメン..などのハマり役。特に藤原竜也さんと吉田鋼太郎さんの舞台を思わせるかのようなシーンは圧巻でした。
一方で、いくつか気になる点があったため手放しでは喜べませんね。
・山崎育三郎の無駄遣い
・福士蒼汰のラスボス感のなさ
・伏線が無理やり(オチありきの伏線)
・派遣の帝王が盛り上がりのピーク
・ラスボスが国なのはちょっと無理ある(時間的にも描ききれない)
・心理戦が少ない、ギャンブル要素が少ない
・自殺アトラクションの綱選びは、「キュー」だけじゃなくて、綱を選んだときの敵の表情の緩みとか言って欲しかった...
思い返せば脚本が粗々なところも含めて劇場版カイジなような気がして楽しめました!