観た回数:1回
直近の鑑賞:映画館(20.07.03)
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"僕には僕とブルースしか見えてなかった。でも…"
下半期1本目から素晴らしい傑作を観れました。
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【STORY】
堅物で高圧的な父や人種差別のはびこる故郷から離れたいが、行動力のない高校生ジャベド。
彼の人生・価値観は、ブルース・スプリングスティーンの音楽に出会ったことで変化し始める…
【感動ドラマを音楽に乗せて】
高校生の変化や成長、家族関係を中心に据え、こねくり回さずシンプルに感動させてくる物語。
その物語が快活で心に訴えるブルースの音楽に乗って伝わることで、感動は2倍3倍に膨れ上がります。
放送室に侵入して始まるくだり、賑やかで楽しい場面なのに涙が溢れました。
音楽と開放感に、自然に涙腺がやられました。
今日はブルースの音楽を聴こう。
【勘違いマンになりがちな人の性】
人はどうしてか、物凄いもの(音楽でも映画でも本でも…)に出会い好きになると、"それを好きな自分" が偉いような気がしてしまうんですよね。
「○○が神。他のバンドはクソ」とか、「○○を観てないやつは映画ファンじゃない」とかよく聞きますけど、誰にもそんなこと言う権利はありませんよね。
でも正直、中学生くらいの時に僕もそういう考え方をしてしまっていた時期がありました。
今作はそういう人間のお馬鹿な性分と反省も描いていたのが素敵でした。
【人種差別はどこにでも…】
どこにでもひどい人種差別をする人は一定数いるものですね。
こういう話が映画やドラマ、小説に繰り返し取り上げられることで、少しずつでも減っていったらいいなと心から思います。