音楽も、ストーリーも、ファッションも最高だった！！！
アメリカの青春映画とは一味も二味も違う、イギリスの新たな青春音楽映画だった。
なにより！歌詞が、次々と心に刺さる！
音楽も初めて聴くものばかりだったし、正直、歌手も聞いたことない人ばかりだったのに、とにかく、ブルース・スプリングスティーンの訴える歌声と歌詞が響いた。80年代よりもいろんな道具が発達して、さらに狭苦しい世の中に今を生きる私には、歌を聞いて涙が止まらなくなる程、彼の音楽が心のうちに入り込んだ。サントラ聴き込もう。
カセットテープの使い方すら知らない世代で、今や手軽にいろんな音楽に出会えるようになった今だからこそ、カセットテープ2枚渡されただけで人生が変わるような音楽に出会えるような出会い方、めちゃくちゃ憧れるなぁ！
ウォークマンやスマホで聴く音楽も便利やけど、カセットテープも聴けるまでの手間も含め、なんだか素敵。
そして、保守的な親や社会の抑圧から抜け出して、自分らしく生きていこうとする若者たちの姿がすごくすごく印象的だった。
学生へ政治への関心を呼びかけて、保守的な現政府からの脱却を図りたいイライザ。
同じ移民でありながら、母国の文化的拘束に縛られないルーブス。
ジャベドの幼なじみで新たな音楽に夢中だが、父親に頭の上がらないディーン。
みんな、何かコンプレックスを抱えながらも、必死に現状を抜け出そうと必死に今を生きてる。
イライザ、めちゃくちゃかっこよかったな！
保守的で、人種差別的な考えを持つ両親に、何がおかしいの？と問いただす姿は本当にかっこよかった。私も、ブレずに自分の考えを持って、間違いを間違いだと言える人になりたい。
学生時代、音楽をやっていた身としては、歌の力を目のあたりにすることが多かった。人生を変えるような音楽に出会ったことはまだないけど、間違いなく、今作に出てくるスプリングスティーンの歌は、私のバイブルの一つになる。
そして、この映画も、私のバイブルに仲間入りです。
