DaiOnojima

WinnyのDaiOnojimaのレビュー・感想・評価

Winny(2023年製作の映画)
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これは拾い物だった。傑作だと思う。winnyの開発者金子勇の裁判の過程を追った硬派な法廷ドラマ。映画が始まってすぐ金子が逮捕され、背景の説明やそれまでの過程などを全部すっ飛ばして始まったのでどうなるかと思っていたら、法廷の駆け引きの緊張感、金子の憎めない人間性から警察の汚いやり口や内部の腐敗など、過不足なく描いていて127分、まったくだれるところがなかった。まだ若い監督みたいだが、大した力量だ。東出昌大と三浦貴大という主役ふたりが大健闘だが、渡辺いっけいと吹越満の法廷のやりとりが1番の見どころ。苦さが残る結末もいい。 
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