Winnyのheroheroのネタバレレビュー・内容・結末

実話ベースの作品として、とても興味深く鑑賞できた。
そして、日本が革新的なデジタル技術に対しいかに理解不足かを痛感する。
Winny開発者の金子氏が無罪を勝ち取るまでの7年間、氏を含む多くの技術研究者達が、犯罪者扱いされる事を恐れ、様々な研究が停滞してしまったわけで、明らかに我が国の損失と言える。
自分の理解できないデジタル技術は全て悪とする考えを持つ人達の罪は重い。
最近でもマイナンバーカードを悪用され多大な損害を被った議員のニュースが話題となり、多くの人達が「マイナンバーカードはやっぱり危険だ」と声高々にマスコミやネット上で発言するのを見ると、ほとほと呆れてしまう。
あの件で悪いのは、犯罪者以外ではマイナンバーカードをしっかり確認しなかったSoftBank営業所の担当者と、確実な確認行程を企業へ認知させて来なかった国の担当者だ。
せっかく便利なものを作っても、きちんと使えなければ意味がない。
そういう点では、それらの人達に一番見てほしい作品とも言える。
ところで、ラストではエンドロールが始まっても鑑賞を終えてはいけない。生前の金子氏の貴重な言葉が聞ける。