エラバリハッテル

Winnyのエラバリハッテルのネタバレレビュー・内容・結末

Winny(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

Winny事件という実在した事件を元にした作品。

Winnyは、金子勇氏が開発したファイル共有ソフトであり、P2P技術という技術で画期的なものだった。
匿名でかつ大容量のデータを共有できるWinnyを悪用し、多くの著作権侵害が起きていた。

結果、ソフト開発者の金子氏は、著作権侵害の幇助の罪で起訴されることになる、、、


私は当時の事件を詳しく知らない世代なので、この映画で初めてWinnyとはなにか、金子氏の周りで何が起きていたのかを知りました。

「殺人に使用された包丁を作った職人は逮捕されるのか」
作中で、金子氏の弁護をする檀俊光役の三浦貴大さんによるセリフです。
プログラムが悪用された時に、プログラム作成者を罪に問うのかどうか。

早すぎた天才を世間は当時どの様に観ていたんですかね。
当時この事件の報道を私が知っていたとして、金子氏のプログラム作成意図を性善説で受け取るか性悪説で受け取るかで大きく金子氏に対する考え方も変わっていただろうと思います。
(最高裁で金子氏は無罪となります。作品は"性善説"で受け取る側の弁護団を中心に描かれています。使う人間の問題ということだと思います。)

そんなことを考えながら映画を観終えることになりました。

....と今ここで匿名で投稿するわけですが。