パヴァロッティの人間愛を伝えたドキュメンタリー。彼の人間愛と圧倒的な音量の声はまさに太陽のテノール。
ダイアナ元妃とのエピソードはどちらにも胸を打たれ、とくにダイアナ元妃は彼の声に感動を超えるものがあったから、ビショビショのまま抱擁せずにいられなかったのだろう。
ボノへのアプローチもいかにも人間らしく自分の気持ちに自由で、それでいて信念を遂げる強い意志があり、パヴァロッティの人となりが十二分に伝わるくだりだった。
そして何よりこの声。圧倒的な音量と透明な高音、音域の広さ。ラストの「誰も寝てはいけない」は、それまで示された彼の人生と人間愛と相まって、感動しない人がいるだろうか。
余談:今回は公式サイトも見ずに観たので、カラカラ浴場での3大テノールの饗宴で、その時の指揮者で大好きなメータが一緒に映っていてメチャメチャ嬉しかった。
