ぽんぬふ

宝島のぽんぬふのレビュー・感想・評価

宝島(2018年製作の映画)
5.0
水があったら飛び込みたいってのは生き物として当然の道理で、いっぽうでは価値があるものには柵を立てて見張りたがるという人間の二面性が拮抗する。なによりも驚くのはどうやって撮ったんだってことで、被写体がカメラを意識してないだけでなく、観客にもカメラを意識させない。それはつまり、ドキュメンタリーのカメラでありながら映画の視点になっているということだと思う。なぜこんなことができるのか。そういう星の元に生まれたんだろうな。ルノワール、タチ、ロメールと続く歴史をもつフレンチバカンス映画の21世紀最高傑作。
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