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超強台風のRのネタバレレビュー・内容・結末

超強台風(2008年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

自宅で友人1人と。

2008年公開のディザスタームービー。

監督はフォン・シャオニン。

映画ブログの中で1番好きでよく拝見させていただくtype-rさんの映画ブログ「1年で365本ひたすら映画を観る日記」(当時の製作秘話なども交えて細かく説明してくれるので、オススメ!)でトンデモ映画として紹介されていてクソ映画ファンとしては是非とも観たいと思い、2日かけてやっと鑑賞。

そしたら、パッケージですよ!「超強台風ーというタイトル、そして市長をはじめとしたキャラクターの勇ましい顔が写っている中…1番右の「犬」っ!!

くわぁー、期待が高まるぜーー!!

話は超強台風「藍鯨」が発生し、町がパニックになる中、市長(ウー・ガン)が立ち上がるというもの。

冒頭、胡散臭〜い片言のアメリカ人がカメラで風景を撮る中、中国ののどかな風景や子どもたちのキャッキャする姿が延々流れたり、市長とコソ泥のザ・茶番!!が展開されたりとクソ映画としての雰囲気をビンビンに感じる中、ついに台風が上陸!!

ついに市長が事態の救命のために動く!!…と思いきや、この市長、会議室で話し合っているのに遠い目で意味深に風車を見つめていたり、さぁ!動く!!という段階になっても次のシーンで救護活動のニュースが流れる中、カップラーメンをのんきにすすっていたり、またも行くぞ!って動くのかと思いきや「私は少し休む!」とソファでガチ寝してたりとこれは狙っているのか?わざとなのかよくわからないスカシコントを展開してくれる!

また、この市長を演じたウーさんがものすごく真面目な顔で天然でやらかし、周りの人も一切突っ込まないので、「バクマン。」でいうところの「シリアスな笑い」というかなんというか、ちょっとしたコントよりはるかに面白いことになっている。

そんなこんなでウダウダやったいると風速を増して藍鯨が上陸!!町はパニックに!

まずは、港町に出向き、高波によって船がさらわれそうなところをなんとかしようと漁師が海へ出ようとするところへ登場!!

また、その演出がすごい!

ワーワー言うてるところに市長登場!→それまでの喧騒が嘘のように一同シーン!→
市長いきなり膝をつき、懇願!波ザパァーン!!→漁師感動。

…なんつーか言葉が出ない。何を観ているんだろう。俺は。

続いて、本作のメインパートである1人の妊婦を救助するくだりへ。序盤からちょくちょく出ていたこの妊婦と連絡がとれない旦那がまさか今作におけるメインの出来事の重要人物だとは!!やられたぜっ!

台風も強まり、離れた島へ産気づき、危険な状態の妊婦を救うことを遂に決断した市長。

そん時に市長の恩師である気象学者のおばさんが涙を流しながら放つ一言。

「満点、また満点よ…!!」

だめだ…!!腹いてぇ…笑

ただ、すぐに救いにいける訳ではなく、台風の目を待つということで、序盤のコソ泥を救うくだりがあったり(不死身か!ってくらいしぶとい)、パッケージの犬が台風に吹き飛ばされたりとスリリングな展開が続くが、そんな中大事件がっ!!

サメだーーーー!!サメが出たぞーー!!

なんと市長含めたたくさんの人たちの避難場所にあろうことか海から流れてきたサメが現れる!!つか、そのサメもCGとかじゃないんだよ!あきらかに人形というかラジコンみたいなんだよっ!!すげぇよ!!

しかも、その全然脅威に感じないサメに対し、とってつけたように「私は元特殊部隊だっ!!」と勇猛果敢にサメの元に飛び込む市長!!

なんと棒状の物体でサメをしばきまくるっ!!

つぁーー!!なんつーか新しいっ!!もう悪ふざけを通り越して感動すら覚える!!

なんとかサメを退却させた市長たち。そこにようやく台風の目が現れ、またもグダグダやりながら妊婦も無事救出(20分くらいいらないシーン盛りだくさんw)。

台風も収束に向かい、漁師たちも船着場の凄惨な現場を見て、改めて市長に感謝の気持ちを思う中…

ワンワンっ!!

い、犬だーーー!!

生きてたーーー!!

つか、序盤とあきらかにサイズも犬種も違うーー!!

そこで飼い主である漁師と犬の「南極物語」を彷彿とさせる海辺での謎の抱擁。

あっぱれだわ。

いやーー、rさんのブログでなんとなく内容は掴んでたけど、予想以上のトンデモ映画だった。

なんつーか、監督、キャスト含めまともじゃねぇやw

けど、その誰もまともじゃない結果、こんだけ違うベクトルで面白い作品が出来上がるんだからやっぱ映画っておもしれぇな!!

勢いで書いて全然今作のトンデモ具合が伝わらなかったと思うけど、もし少しでも興味が出たら是非とも金を無駄にすることを覚悟の上、レンタルしていただきたい!!

けど、責任は持てませんっ!!
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