このレビューはネタバレを含みます
ハングルを作った王様の話。
実話ベースのフィクション。
知識がないのでどの程度フィクションかは判別不能。
とても地味。
すごく地味。
とにかく地味。(貶してはいない)
でも眠くなったり冗長に感じたりはしない。
これまた地味に編集がいいのだろう。
サンスクリット語の呪文が
役者の声質/滑舌の良さで心地よい。
仏教徒vs.儒者の二項対立がクリアすぎる。
王を挟んでの遣り取りだけで
直接の接点がなかったから尚そう見えたように思う。
賢者vs.愚者そのもので、
いくらなんでも単純化しすぎでは。
王や王妃や坊さんたちは
愛すべきキャラとして描かれていたが、
ステレオタイプな印象で
勿体なさと物足りなさが残った。
長所と短所が同居している人がいないんだよな。
人ではなくハングルができるまでという
出来事を描いたのだと割り切れば、
横道に逸れることなくストレートに伝わる作品。
王妃が亡くなる経緯が不鮮明。
元から患っていたのか、
断食からの死なのかがハッキリせずもやもや。
役者の芝居は良かった。