フジ

糸のフジのネタバレレビュー・内容・結末

(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

【2020#052】
 高橋漣(菅田将暉)と園田葵(小松菜奈)の平成から令和へ繋がる恋の物語。地元の幼馴染として距離を近づける2人だったが、葵の親の都合で2人は離れ離れとなる。その後、時は経ち、共通の知人の結婚式で2人は再会を果たす。しかし、工場で働く漣と大学に通う葵の間には大きな隔たりができていた。
 再開以来、2人の距離が縮まる機会はなかなか訪れなかったが、それぞれ苦悩を乗り越えた先で、2人は運命の「糸」で結ばれる。


 鑑賞して時間がたってしまったので、忘れてしまったこともあるが、本作は一言で表せば「キャストと歌の力に感動する」作品だった。
 キャストはW主演の菅田将暉と小松菜奈に加え、榮倉奈々、斎藤工、山本美月、成田凌、二階堂ふみ、松重豊など豪華な顔ぶれ。あまり出番がない役であっても確かな演技で魅了してくれた。
 また、歌に関してはタイトルにもなっている中島みゆきの「糸」が劇中で3度(?)使うというなかなかくどいやり方だけど、飽きないというか毎度聞き入ってしまうところにこの曲の強度の高さを感じた。
 ただ、物語は時の流れが速すぎて薄く感じてしまった。あっという間に別れて、死んで、失敗して、ハッピーになるって感じ。30年を2時間強でおさめるという時間操作はかなり難しいんだなと感じた。
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