ベルベー

音楽のベルベーのネタバレレビュー・内容・結末

音楽(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

セットアップが共感できないのが気になるけど、後半の気合いの入れ方は凄くて良かったと思うよ。

ゼロ年代頭のクドカン感がビシビシ。しかし主人公が音楽やるきっかけが持ち逃げしたベースってのが…こう…モヤモヤする…笑。しかもあのベーシストめっちゃいい人だったしそれでええんかい。ワニも下水道に流したらアカン…ってそれはご愛嬌だとしてもさ!本作のモヤモヤする倫理観の欠如は全部倫理観が欠如したプロデューサーの所為にしましょう。

古臭いキャラデザが好み分かれる部分で、しかし持ち味でもある。個人的に好きなわけではないけど、敢えてこういうアニメやるのはカッコいいかも。しつこいくらい絵のタッチを変えるのも面白い。クライマックスのライブなんて人力でカメラのレタッチ機能再現してて狂気の沙汰だよ。1人でやったら、そら7年かかるよ!CG使えば簡単じゃんって言うことこそ簡単。これは人力だからこその味があった。

しかし「音楽」ってタイトルでちゃんと音楽がカッコいいのは立派。理屈じゃないカッコ良さを、ちゃんと理屈で作ってると思った。ドラムの使い方とか、重低音に荒れ狂うリコーダーを突っ込むとかね。スカートね。なるほどね。音鳴らすって楽しいよね!という、文字通りの音楽への愛を確かに感じた。

声優について。坂本慎太郎うめえな。普段アニメ声優そんなにやらないんだろうなって俳優が多い中、頭ひとつ抜けて上手かったよ。声も良すぎる。あの場面、岡村靖幸の使い方も納得なんだけど、坂本慎太郎の上手さ考えたらちょっと勿体なかったな笑。
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