乙

リスペクトの乙のネタバレレビュー・内容・結末

リスペクト(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

何故だか終始涙ぐんでいました。
30代ですが、10代の頃にブルース・ブラザースでAretha Franklinを知り、彼女の曲はたくさん聴き、伝記本も読みました。サム・クックを慕った彼女がオバマ大統領就任式で歌ったときは、夜更かしして中継を観ました。

そんな私がこの映画を観ると、やっぱり泣ける。
冒頭のパーティーのシーンではさりげなく、"Hi, Sam"という台詞が。おそらくサム・クックのことでしょう。その後もスモーキーやジェリー・ウェクスラー、マッスル・ショールズ、名前と曲だけですがオーティスなど好きな名前が続々と。

彼女の伝記本を読了していると、前半も闇を描いているものの、やや甘めかな?と思うところはありました。
しかし、これは後半のため。クライマックスに向けてエピソードを取捨選択した結果かと思います。

また、ジェニファー・ハドソンの演技が素晴らしいですね。Aretha本人が彼女主演で映画を作りたがっていたというのも納得です。

しかし、エンドクレジットにご本人の生前のライブ映像が流れると圧巻。お年を召してからのライブとはいえ、やはりホンモノ。
ここでもう号泣です。
しかも、ブルース・ブラザースの2人との写真や様々な写真が流れるのを観ていたらなんだかボロボロ涙が出てきました。にくい演出。

良い映画でした。

(Aretha好きでない人には、ちょっと上映時間は長いかも…)
乙