hoshikazukanjo

COMPLY+-ANCE コンプライアンスのhoshikazukanjoのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

岩切監督の『花に嵐』がとても良かったので、鑑賞。岩切監督は映画学を真剣に取り組んでいたのか、模範的な撮り方をするなと思う。『花に嵐』はさまざまな映像ジャンルの模範を組み合わせることで新しいものを生み出していた。そこが面白かった。今回の作品はそこまでの感動はあまりなく、「ただ可愛い女の子と近づきたいがために映画を利用する」ようにもみえた(そういう自主制作映画を批判してるのかもしれない、分からない…)

意外にも面白かったのは3話目の斎藤工監督のもの。コンプライアンスでガチガチになりすぎて、なんも言えることないじゃん!なコント。秋山ゆずきは”人気の出始めたちょっと我儘な俳優”の役が似合いすぎる笑。テレビ局(手際が悪すぎる)の要求にだんだんイラついてくる感じが良すぎる(途中で素に戻って笑い堪えきれてないところでつられ笑い)。

まあコンプライアンスってもともとは傷つく人や損する人が減りますようにという配慮なのであって然るべきものなんだけど、「コンプラ棒が〜」とか言ってる連中がこの作品を無頓着に観て「やっぱりコンプラは悪!」みたいにならないといいなとは思いましたね。
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