爆裂BOX

恐怖人形の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

恐怖人形(2019年製作の映画)
3.9
女子大生由梨の元に差出人不明のパーティー案内が届く。同じ招待状が届いた幼馴染の真人と共に集合場所に向うと同世代の男女5人と中年男性が。彼らと共に会場であるキャンプ場に向うが…というストーリー。
日向坂46の小坂菜緒主演の日本人形が殺戮を繰り広げる邦画ホラーです。人形を題材にしたホラーというとオカルト系の内容想像しがちですが、本作では等身大に巨大化した日本人形がナイフやチェーンソー振り回して襲い掛かってくるという所が面白いですね。内容的にはキャンプスラッシャーなんですよね。監督さんはかなりホラー映画マニアのようで下地になっているのは勿論「13日の金曜日」でチェーンソーを振り回してヒロインを追い掛け回す所は「悪魔のいけにえ」、後半の狂気のバースデーパーティーは「誕生日はもう来ない」ですかね?こんな数々のオマージュシーンが繰り広げられてました。
ノック音にドアを開けたら巨大な日本人形が立ってたり、すぐ横に日本人形が立ってるシーンはシュールでしたね。また、いきなり現れる怪しげなおじさんが呪いの人形をスタンガン当てたり釘打ったりして拷問する所も笑いました。あそこで涙流したのはオカルト的な感じかな?結局このおじさん全然役に立たずに死んじゃったな。
後半人形が暴れだしてからの盛り上がりは楽しかったですね。チャラ男が剣道活かして人形と戦う所は楽しかったですね。このチャラ男すぐ死ぬと思ったのに意外としぶとかったですね。まあ、犯人はあの人だろうなと思ってましたが、泣きながら真相語るシーンはシリアスなんだけど着物姿なのでなんかシュールでしたね。倒したと思った後の最後の一暴れも良かったです。
ゴア描写はアイドル映画なので仕方ないですが、全然ありません。ただ、唐突なレズシーンは物語的には意味ないけど男子的には嬉しいですね。
主演の小坂菜緒さんは知らなかったんですが、中々頑張ってたと思います。冒頭の太腿も眩しいですね。萩原莉久君はメイキングで言ってたように普通の青年を好演してたと思います。萩原聖人さんは流石ベテランの存在感でした。同じくベテランの黒沢あすかさんも怪しい管理人役を存在感たっぷりに演じてましたね。最後はカッコよかった。
ラストは何やら不穏な感じで終わるのもお約束ですね。
人形を題材にしたスラッシャー邦画ホラーというあまりない作品で結構楽しめました。