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いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46のjonajonaのレビュー・感想・評価

3.3
乃木坂の西野七瀬や斎藤飛鳥や白石麻衣さんらが動いてる姿が見れること、ライブ映像や舞台裏の断片が見れるということへの価値に3点。ドキュメンタリーとしては正直0点に近い。これまで比較的良質なドキュメンタリーしか見てこなかったからだろうけど嫌な部分がめちゃくちゃ目立った。
それでも一期生が大勢いた乃木坂が見れるので素晴らしいことですけどね。

○GOOD
・新四期生が初舞台に緊張して涙する姿とその後に登場する現メンバーのプロっぷりの比較は良かった。凄さが伝わる。お見立て会?でさっそく武道館とかさすがトップアイドル…

・大薗桃子さんのインタビューは凄く良かった。彼女の泣き虫キャラの裏にある努力や覚悟の強さを感じておお、となった。

・西野七瀬の卒業が中心になってるので、彼女が好きなので楽しかった。高山さんと西野さんの関係性がいい。アイドルってこんな風に感じるのか…と思った。

・ダンスシーンを捉えた描写はどれもけっこうエモくてお別れムードが出てて素敵。

・夜にビルの向こうから本番前の自主練の様子をとらえたやつはめっちゃ良い。

○bad
・まずファンムービーとしてどうなのか?と思う展開がなかなか多い。冒頭から『いや』と感じる要素が多い。かつ、新参者向けのドキュメンタリーという感じでもない。『白石さんの代役は誰にでも務まるものではない』て白石麻衣知ってる前提だしね。考えられてなさが嫌。こんな風に乃木坂の関係性をファンが承知の上で見ている前提で描かれる描写が多いのに新規の様な立ち位置で取材側のモノローグが始まる違和感。

・ひとつに、冒頭から『集団だと分からないので個別に聞いて行くことにした』というインタビュー方法の謎の提示があるのだけど、個別に聞くにも人気メンバーに聞いていってるようにしか見えない。それなら主要メンバーに…とか言ってもインでは?

・全員仲がいい、なんてことあるんだろうか?みたいなモノローグが流れて斎藤飛鳥が1人ポツンと食堂で食事するシーンが映るんだけど、そのあとが『もうちょっと話し掛けやすい人に話しかけてみました』って…なめとんか!!?笑
その後で再取材のシーンがあるにしても、なら初めに気にかかる描写を入れるべきじゃない。

・多分取材してる監督が乃木坂ファンなんだろうけど、間口を広く撮りたいのかそれを隠して『このアイドルたちをどう撮ればいいのか分からなかった』『アイドルドキュメンタリーの魅力は少女の成長譚、彼女たちはもう成長しきってる』という立ち位置を取るのでゴチャついてた。カッコつけんな!てなる笑。
あと単純にこの映画の魅力はこうなるはずだ〜って語る映画はダサすぎる。

・監督の主観が入り込みすぎてる。冒頭あたりはもう完全にノイズでしかない。主観メンバーしか撮らないことを伝えない感じや、取材スタイルを何故か誤魔化す姿勢が垣間見えて彼女たちの物語自体への導入をかなり阻害してて大変勿体なかった。
ただ後半は気にならなくなる、けど、それも導入がもっと上手く行ってれば没入感があったと思う。とにかく冒頭にすごく違和感を感じた…
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