春花とおく

ミッドウェイの春花とおくのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

戦争ものは不思議だ。戦争反対!なのは誰だってそうだし、勿論僕も生粋の平和主義者だが、けど戦争ものの映画は好きだしもっとやれ!と思う。でも終わったらまた戦争は嫌だねえと書いている。今回もそう。

太平洋戦争を描いた映画は数あるが、本作はなんと言うか、淡白な印象を受けた。勿論戦闘シーンのCGなどはド派手で、迫力あるものなのだけど、主となるアメリカ視点と、決して少なくない日本視点、それも敵ポジションにある日本への過剰なディスがない、何なら最後の大和と共に散りぬ…などちょっと綺麗に描かれるなど、中立風に思えた。言うならば、アメリカ対日本、というよりも人間対戦争というスタンスで太平洋戦争を描いたのかなという印象。と言うよりも、戦争映画とはそうあるべきなのだろう。

高校の日本史、丁度入院期間が昭和の頃にあたっていた記憶が薄いのだけれど、ミッドウェー海戦から日本の負けが続くはず。しかし言い換えるなら、まだ戦争は続く。これだけ過酷な戦いが終わっても、まだ。やはり戦争とは恐ろしいものだと改めて思い直す。
春花とおく

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