MOE

ワイルド・ローズのMOEのレビュー・感想・評価

ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)
3.7
ジェシー・バックリーの圧巻の歌声に、とにかく心が揺さぶられた。劇中、彼女の歌声を耳にした人たちの表情がその並外れた歌唱力を語っている。
正直、ここまで激ウマだとは予想していなかったので、ビックリでした。
それだけで、星を増やしたい。
グラスゴー、いいなぁ。

肝心のストーリーは、カントリー歌手になって、ナッシュビルに根を伸ばす夢を捨てきれない主人公がスターダムを目指していく物語…
『アリー スター誕生』のような王道サクセスストーリーか?と思いきや、一味二味違う。終始煌びやかとは程遠い、何ともリアルで泥臭い感じ。
うまくいかない、というもどかしさが、逆に心地良かった。
勿論、2人の小さい子を抱えたシングルマザーにも関わらず、子供を放棄して中途半端に生きる主人公の態度は看過されるものじゃない。
けれど、ジェシー・バックリーの演技が魅力的で、どこか憎めない主人公は嫌いじゃなかった。
ニッと口角が上がる笑顔が好き。

ラストの駆け足具合が気になりましたが、着地点は好きでした。
MOE

MOE