にっきい

犬王のにっきいのレビュー・感想・評価

犬王(2021年製作の映画)
2.6
ハゲおやじ(琵琶法師)しか出て来ない。

何回か予告見て観ようかどうか迷ってた作品。
観たい映画の前に丁度時間が合ったので観てきました。

めくらとひょうたんの話し。
最初全然知らなくて観に行く少し前に気が付いたんですけど、今作『夜は短し恋せよ乙女』の湯浅政明監督でした。
監督の『夜明け告げるルーのうた』以降の作品では、音楽を印象的に使われてましたが、今作はミュージカルって事で中盤以降はほぼ歌ってました。
今作の主人公の1人琵琶法師の友魚(ともな)は、子供の頃騙されて海底から引き揚げさせられた平家の宝の呪いで父親は胴体真っ二つ、自身は目が見えなくなり、怨霊になった父親に取り憑かれてる。
もう1人の主人公犬王は、能楽師として天賦の才を持ちながら、平家の怨霊たちの呪いでおよそ人間とは思えないような姿形。
2人とも呪いが鍵なのにメインは歌なのでおどろおどろしさは無くあっさり解決。
最近リマスター版が発売された『クロノ・クロス』と言うRPGがあるんですが、それのクライマックス辺りで音楽の力で古の龍たちと人間たちが一つになって災厄に立ち向かう的なシーンが有ったんです。
今作はその部分を1本の映画にしたような雰囲気でした。
踊ってる時龍出てくるし。
何となく音楽も似た感じ。
そう今作って室町時代が舞台で琵琶法師が音楽を奏でてるのに、中盤以降の変わり琵琶の曲は普通にエレキギター等の今の楽器の音だし、ロックのアーティストがやるようなパフォーマンスで、犬王の能も舞ではなくブレイクダンスや体操みたいな感じで現代風。
実写では出来ないようなアニメならではの表現で凄いとは思うんですが…、面白いかと言うとボクは面白くはなかったかなぁ。
序盤の壇ノ浦での呪い発動から、師であり兄と慕う琵琶法師谷一との出会い、そして京の都で異形の少年、後の犬王との出会いまでは面白かったんですが、ミュージカルになってからが退屈。
と言っても邦画ミュージカルにありがちな、ヒット曲の羅列のなんちゃってミュージカルではなく、オリジナルの楽曲だったのは、本気度高いとは思いました。
ただ劇中のようにノリノリの曲では無かったけど。

これ観た日は本業終わってから2本映画観たんですが、何時もは電車で出かけるけど、この日は車で行った方が便利で早いシネコンだったので車で出かけました。
ついでにクリーニング取りに行ったら…、まさかの定休日!?w
気を取り直してシネコンの入るイオンモール京都桂川で買物して早目の夕食とってシアターに入ったら丁度暗くなって本編が始まる瞬間。
次の作品とは上映時間10分重なってて、こちらも入ったら暗くなる瞬間。
この日はタイミングバッチリでした。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2022年6月1日
鑑賞回:18:20〜20:10
劇場名:イオンシネマ京都桂川
座席情報:Screen11 L-5
上映方式:2D
レーティング:G
上映時間:98分
備考:ハッピーファースト
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