親の思いを子に乗せて。ビーナス、セリーナ、共に知らない者はいないレベルの認知度であり、結果が伴ったからこそ、その親の振る舞いも認められるモノとなっている。
成功したらそれでイイではないか、と黙って評価をやり過ごすこともできる。また、何もしなかったら、彼らは世の下流から脱することなく、野垂れ死ぬ率は高かっただろう。
それでも、うーん、親であれ子であれ、人間はまずは自分の人生を精一杯生きることに集中すべきなのでは、と思う自分がいる。子の人生に過度に足を突っ込むことが、プラスだとは全く思わない。この作品におけるレアケースはレアケースとして、遠くから眺めるだけでよいかな、と思う。
親を演じるとは何か。良き親子関係とは何か。いや、難しいな。