めるる

ドリームプランのめるるのレビュー・感想・評価

ドリームプラン(2021年製作の映画)
4.1
2023年鑑賞33作目
セリーナウィリアムスの父親の話であることはわかっていたけど、セリーナとのことが描かれるのかなと思ったら主にヴィーナスとの話が中心だった。
自分が苦しんできたからこそ子供達には成功してほしいという思いが強すぎて子供の意見よりも自分の考えを押し通すようになってたけど最後はヴィーナスの意見を尊重して、ヴィーナスが試合で劣勢になっても逃げずにちゃんと見守っていたところは、自分の父親とは違う行動を取れていたし、今まで色んなことから逃げていた自分を変えられて自分がなりたい父親になれているっていのを表現して終わっていた。
子供を育てるにあたり、自分でプランを考えさせるところや謙虚である大切さなどを教えるところなど一部は教育としてとてもいいなと思う反面、家族の誰も父親に反論できないところや父親の考えを基に全ての行動が決められてしまうところは彼の教育理論と矛盾するところがあり毒親と言われるゆえだと感じた。こういった家父長制などはエホバの教え故に奥さんも子供も反論したくてもできない環境だったのかな。
試合に出たいってことを普通だったら直接父親に言うものの、コーチに頼むあたりからも感じ取れる。
でも勉強もトップでテニスもトップでって、文武両立できる子供を育てあげたこと、何があっても自信に満ち溢れた子供を育て上げたことはかなりすごいことだと思う。
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