Octobersky

生きるのOctoberskyのネタバレレビュー・内容・結末

生きる(1952年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

これはとんでもない名作
志村喬の演技は抜群
脚本も抜群
ここまで効果的に神の視点や時系列を入れ替えた脚本はなかなかない
そしてショットは派手でないので気づきにくいが、ほんとにこの時代の日本映画は、奥行きや物の使い方が巧い
日本家屋は狭くてごちゃごちゃしているので、うまく撮ると映画と相性がいいのかも
黒澤の中でも指折りの作品

役所のたらい回しで判子だらけの仕事に不満を覚えることへのアンチテーゼをもって、渡辺は最後「生きた」わけだが、まさか70年後も全く同じ問題がそのまま残っているとはさすがの黒澤も予想がつかなかっただろう

後半は12 angry manを彷彿とさせる大人数の議論

ブランコでジャングルジムの柱を行ったり来たり横切っていたのは生死の間を彷徨っていたことの表現か
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