これ最高にオモロいやん。
徐々に高度が上がってくる有毒ガスが蔓延した都市を舞台にしたパニックアクション映画です。
こういう丁度いい感じに面白いエンタメ作品を作るのが韓国は本当に上手い。
邦画界と一番差があるのはこの分野だと思います。
序盤を全力でコメディに振っているのがパニック描写に緊迫感を持たせています。
主人公ヨンナムが最高です。
無職独身のボンクラで周囲からも馬鹿にされている男が母親の古稀祝いのパーティーで集まった親戚らを救う為に立ち上がるのですが、周囲からも「もっと役に立つ事をやれ」と言われていた大学時代の山岳サークルで培ったクライミングスキルを発揮するシーンが最高にグッときます。
ヨンナムを演じるチョ・ジョンソクも本当は男前なんでしょうが、ボンクラ感が凄いです。
日本でも一時期話題になりましたが、両親と同居しながら子供部屋で暮らしているというビジュアルの説得力が凄いです。
ヒロインのウィジュを演じた少女時代のユナも良かったです。
手足が長くてキュートです。
この2人が自分たちより子供達を救う為に矢印になるシーンが馬鹿馬鹿しくもグッときます。
まさにこの2人がヒーローの資質がある事を証明するシーンです。
そして決して嫌いになれないこのコンビの脱出劇を韓国全土が応援する展開になるのが最高に胸熱です。
凡百の特に邦画アクションだったらタイムリミットが迫る中で愛の告白や愁嘆場を入れるのですが、それを相手の腕に命を預けたりするアクションで見せるのが非常に上手いです。
２人でチョークを分け合うシーンが最高です。
コメディ部でキャラ立ちさせた親戚たちがイマイチドラマとからまないのが惜しいです。
サクッと観てスッキリして劇場から出られる、これぞエンタメ映画という良作です。
