筋トレ特化型末っ子ニートが母親の古希お祝いパーティ会場で学生時代の憧れのキミに出会います。
序盤では人間関係、それぞれの立ち位置などが細やかに描かれています。そこそこ尺を取っているのでホームコメディドラマの気分に浸った具合のタイミングで唐突に毒ガステロが起きます。荒唐無稽さも感じましたが、序盤のプロットを順々にほどいて行く脚本は秀逸です。
20年程前の韓流ブームの頃から考えると、韓国の映像作品の進化のスピードは凄まじいですね。「オールドボーイ」「コクソン」「お嬢さん」「新感染」などその進化の中で歴史を刻んでいる作品がしっかりと存在しているのが良いですね。2000年当時は「昔の日本のドラマの刷り直し」感を感じてさして興味はありませんでしたが、パワフルさにおいては目を引く作品が多くなってきましたね。ここ数年、洋画と邦画だけではない韓国映画という「観る選択肢」になるなんて全く予想していませんでした。ワビサビや余韻とかを求めなければ一番純粋にエンタメしている国の様な気がします。
