nakada

キングメーカー 大統領を作った男のnakadaのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

イ・ソンギュン氏がとにかく素晴らしいかった。観る前は影に徹する人という認識でいたのですが、主人公は表舞台にたちたい、彼なりのスポットライトを浴びたいという欲求があったところが本作のユニークなところでより魅力的にさせているなと思いました。
そんな葛藤や胸に秘めていることを繊細に演じられていました。
映画ではあるんですが、舞台を強く意識していて、幕間の狂言、妨害工作の小芝居、影を落とす演出や階段を使った書割的構図など普段見ない画面の使い方をされていてとても良かったです。
ソル・ギョング氏は他作品では顔が超強い分たまに大袈裟に見えて、気分がのれない瞬間があるのですが、本作はかなり抑えられていて観ていて引っ掛かるところがなかった。お二人が呼応しているさまは心地よかったです。
あと最後まで観て、最後の1997の政権交代の声で、やはりキングメーカーは1987や、工作や、南山の部長たちの後の映画だと感じました。各作品の役者同士も呼応している気がしました。あのときイ・ソンミンさんは北でテレビを観ていたなとか笑(工作)そうやって演技がリンクして次のステージにバトンが渡されていくのはとてもクレバーで素敵だなと感じました。
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