麦

ソウルフル・ワールドの麦のネタバレレビュー・内容・結末

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

''きらめき''とは何なのか。

「きらめき=生きる意味で自分はピアノを弾くために生まれてきた」と解釈したジョーは自分はなんの価値も無い人生を送っていると思って夢のカルテットでの演奏のチャンスに夢中になっていたけど、地上で初めて人間の姿になる22番が空を見ること、歩くこと、親子の睦まじい姿、風で揺れる落ち葉や生活自体にきらめきを感じてる姿を見て、実際に夢を叶えた自分と向き合うと自分の人生は既にこんなに輝いていたんだと価値に気付くシーンは私もジョーと同じような気持ちになった…

22番が人間になるのを拒んでいたのは、ただ嫌だってひねくれてるんじゃなくて心の底では人間になりたいけど、今まで多くの指導者やジョーにも否定されて自信を失って、やりたい事やきらめきを見つけられずに「自分は人とは違う」と感じて悩んで、地上に生まれるのを怖がってるように感じた。

私は22番にすごく共感できた、、今では怖がる事も悩む事も何も悪くないし変じゃないって分かるけど、それが分かるまで時間がかかったし、そうやって悩む時期が沢山あったからこそとっても22番というキャラクターに惹かれた気がする◎
ムーンウィンドも最高のキャラだったな~
ジャズの演奏も良かった~

''きらめき''という言葉でもそうだけれど、言葉には色々な解釈があるなと再確認もできたし、観る人を認めてくれるような素敵な映画に出会えて幸せな気持ちになれるから是非若い世代の人や年齢関係なく周りと違うことで悩んでる人に観て欲しい…!
ひとつひとつのシーンが素敵で、考え方や感じ方ひとつで毎日の生活がキラキラする事を教えてくれる。
麦