事故にあって亡くなったピアニストが死後の世界でミッションをクリアし、現世に戻ってくる話…てことでいいのかな。
世界観や設定がとても素敵で、ハートフルなファンタジーでそこそこ面白かったけど、期待していたほどには響いてこずだった。
主人公の気質が今ひとつ好きになれなかったのかもしれない。
自分のミスで死んじゃったのにもかかわらず、どうにかして生き返ろうとするのが、我儘を押し通しているように見えてしまい…気持ちは分かるけど。
また教育係としての対応も行きがかり上やむを得ずという感じで、あらかじめ「現世に戻れる」という結果がコミットされているわけでもなく、そのためかイマイチ使命感にかけてる感じ。
もっとこう「俺は絶対に生き残ってやる!そのためにこの問題児をしっかり卒業させてやる!」というような芯が欲しいと思ってしまった。
死後の世界観のイメージは面白かった。一筆書きの役人たちのデザインが秀逸。