ネパール

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェストのネパールのレビュー・感想・評価

3.9
【☆☆☆☆☆】これを見ない人生は考えられない映画。
【☆☆☆☆★】遠くまで足を運んだり、手間をかけても見るべき映画。
【☆☆☆★★】見るべき映画
【☆☆★★★】興味が向いたら見る映画。
【☆★★★★】世界にこの映画しかない場合に見る映画。

ワンス・アポン・ア・ タイム・イン・ザ・ウェスト (1968)

難しい。
難しすぎる。
3時間近い映画だが、この映画に惹きつけられる、物語が動き出すのは1時間を過ぎてからだ。

それまでの、この世界に入るために必要な1時間をどう受け止めるか。
そこに掛かっている気がする。

見終わったら、かなり面白い映画だと分かる。
最初は玄人好みかと思ったが、そんなことはない。
色褪せない、機微がたくさん含まれて効果的に示されている。
現に、私が見た劇場では、始まって1時間以内に何人もの人が劇場を後にしていた。

上映終了後、残っていたのは映画好きそうな中年の男女性ばかりだ。

確かにハードルは高い。
日本人からしたら、海外の伝統的な時代劇である。
出てくる登場人物の違いすら途中で分からなくなるはずだ。
まして、出演俳優をこの映画で初めて見る人にとっては、この人は重要な人か、つまり後々関わってくるメインキャストか分からない。
この作業に疲れる人は多いだろう。
ただ、これは良いことだ。
つまり、脇役であっても、物語の主役を担えるほど、素晴らしいということだ。
そこで命途絶えたとしても、彼らは死ぬとは思ってないのだ。
それほどまでに迫力が強い。

CGやクロマキーなどが、ほぼ無い時代。
撮りたい絵は、実際に無ければならない。
この圧倒的な本物を見れることに幸せを感じた。

この映画は、高い技術によって成立してる。
また、観たい一作だ。
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