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愛なき森で叫べの8810のネタバレレビュー・内容・結末

愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます


久しぶりの園子温作品。
冷たい熱帯魚を観て、どぎつい魅力を感じて作品を漁った過去を思い出す。

実際にあった事件からインスピレーションを受けたという今作だが、世界観は健在。
平凡な人生が、ある人との出会いで崩れ落ちていく様。
グロ画とバックの音楽との奇妙なコントラスト。
狂気と喜怒哀楽のごちゃ混ぜ感。

ただ過去作と比べるとストーリー展開に一手間加えたような印象。
終盤のどんでん返しや2重軸など。
園子温作品ではもっとシンプルで最後まで一貫している潔さが観たかった。。。
シェイクスピアのロミオとジュリエットが
物語のキーワードとして出てきますが、
ラストの手に持ったままの50円玉は彼を愛していた証拠?死をもって結ばれるという点はロミオとジュリエットから着想を得ての結果?
これはこれで楽しめましたが、もっとシンプルでいいのに、、、と少し残念。

ラストの『GO TO HELL』
美女の放つ最高にダサいこのセリフに
園子温を感じました。
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