キャサリン子

死刑台のエレベーターのキャサリン子のネタバレレビュー・内容・結末

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

大企業社長の側近ジュリアン(モーリス・ロネ)と社長夫人のフロランス(ジャンヌ・モロー)は不倫関係にあり、社長殺害を計画。完全犯罪を成し遂げたはずだったが、ミスに気付いたジュリアンは犯行現場に引き返す途中、無人となった会社のエレベーター内に閉じ込められてしまう。そのころ、彼の車を盗んだ若いカップルが別の犯罪を引き起こしていた……。
欲望の果てに運命を狂わせていくカップルの行く末を、洗練されたタッチで描いたクライム・サスペンス。


面白かった!なんでレビュー評価あんまり高くないんだろ???
サスペンスとしてはわりとアッサリしてるからかな。
あと、カップル二組がマヌケ過ぎたのもマイナスポイントなのでしょうか😅


一番の見どころは、ジャンヌ・モローでしょうね。
夜の街を寂しげな表情で彷徨うジャンヌ・モロー。
物憂げなジャンヌ・モローと、バックに流れるトランペットの音色がオトナの雰囲気を織り成していて、とても素敵でした。
作品全体を通してお洒落でロマンティックで、かつ暗く陰鬱した雰囲気を醸し出した、オトナ向けのサスペンス映画でした。


ラストの、暗室のシーンは秀逸です。
愛人との楽しかった日々が…まさかこんな形で…
「愛し合った確かな軌跡」を見つめながら、放心状態で淡々と呟く彼女。
あのラストシーンがなんとも言えない余韻を残してくれて、頭から離れません。




「10年…20年…
無意味な年月が続く
私は眠り、目を覚ます
ひとりで

10年…20年…
私は冷酷だったわ
でも愛してた あなただけを

私は年老いてゆく
でも二人は一緒
どこかで結ばれる

誰も私達を離せないわ」
キャサリン子

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