「進研ゼミじゃん」
学生じゃなきゃ出ないセリフw
タイトル通り、アルプススタンドのはしの方で野球の試合を見ている高校生たちの会話劇。甲子園なのに野球の試合は一切映らない(笑)
なのにめっちゃ面白かったーw
野球を辞めてしまった藤野。
大会に出られなかった演劇部の安田と田宮は、一見仲良さそうで、どこか気を遣いあっている。
そして孤独な優等生、宮下。
たまたま近くに座っただけで、今まであまり交流のなかった4人。
そこに少しだけ、吹奏楽部の部長で、学年トップの座を宮下から奪った堤さんが絡んでくる。
試合が始まってから終わるまでの長くはない時間の中で、ポロポロと心のモヤモヤを声にし、ほんのちょっとだけ成長する様子が、会話だけでもしっかり描かれている。
自分は青春のメインステージから外れてしまってると感じてる4人が、外野席の端で話してるというのは、なかなか上手い設定だと思った。
田宮さんが絶妙に空気読めなくて、ちょっとズレてるんだけど(笑)それが逆に救いになることもあったりする、あの絶妙な感じは会話劇の面白さ。
元が舞台だったというのが凄く分かる。
実は堤さんも切ない。何でも持ってそうに見えて、多分いちばん必死に足掻いてる人。
学校という小さなコミュニティの中が全てと思いがちな、青春時代を象徴しているようだ。
あと、他の方のレビューにもありますが、矢野くんと園田くんに会ってみたくなる！
一度も顔は出てこないけど、すごい会ってみたい！特に矢野くん！あんた凄いよ！
私もアルプススタンドで青春したかったなー(その前にウチは甲子園を目指すような高校じゃなかった…笑)
