全国高等学校演劇大会最優秀賞の戯曲を映画化した作品。
やけに評判が良さげだったので鑑賞しました。
甲子園球場…という設定ですが明らかに甲子園球場ではないのはさておいて(笑)
そこで交わす雑談の中から彼女らの挫折などが浮き彫りになるというストーリー。
スクールカーストで言えば決して底辺ではなく、あくまでも中間くらいの子達。
挫折といってもとてつもなく大きなものでもないところが見ていても共感しやすい。
高校生活ラストに順風満帆じゃなかった子達のもやもやした気持ち、素直になれなかった気持ちなどが非常に上手く表現されているんですよね。
そんな感情が爆発する終盤は高校卒業して何十年も経ってる私のようなおっさんでもついつい涙ぐんでしまいましたね。
コロナ渦で中途半端に終わってしまいそうな今の高校生には特に理解出来そうな話だと思います。
「しょうがない」で終わらせてはいけないですよ、うん。
ちなみに野球場での映画なのに野球のシーンはゼロ。
会話だけで試合の流れを想像しないといけませんが、本当に野球を知らないと意味が分からないかも(笑)
非常に素晴らしい青春映画でした!
【イオンシネマ各務原】