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フォロウィングのodyssのレビュー・感想・評価

フォロウィング(1998年製作の映画)
3.3
【一筋縄ではいかない】

クリストファー・ノーラン監督が若い時分のデビュー作。
25年前の作品です。
何しろデビュー作だから、モノクロ・スタンダードサイズだし、主要な登場人物も少ないし、70分という短尺だしし、お金はいかにもかけてなさそう。

若い無名の作家が、小説のネタにしようとして見知らぬ人物の跡をつけるという作業をやっている。
しかしあるとき、つけた男に声を掛けられ、自分のやっていたことがバレてしまう。
だがその男は無名作家を誘って他人のアパートに留守を狙ってしのびこむ。
必ずしも金銭を盗むわけではなく、誰かが留守宅に入ったという証拠を残しておき、それで住人に心理的な負担を……というもくろみ。
だが……

最初はちょっと変わっているけれど単純なストーリーかと思うのですが、見ていくとだんだん分からなくなってくる。誰が誰なのか、お互いの関係がどうなっているのか、分かっていたはずが、分からない……って作りは、若いノーラン監督のたくらみを示すものなんでしょう。

とにかく、一筋縄ではいかない作品です。
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