上海十月

ブラジル -消えゆく民主主義-の上海十月のレビュー・感想・評価

3.0
確かに今のブラジル大統領がトランプみたいな人になりアマゾン熱帯雨林が火災になっても手をつけない人になった事がよくわかる作品。現在の民主主義の形骸化と過去の軍事政権当時から反軍批判をしていた本作の監督両親の活動を時折混ぜながらBRICsの立役者のルーラ大統領がいかに右翼からはめられている事を割と密着取材の様な形で迫る。ドローン撮影とかで印象的な映像が観れる。全て語りで複雑なこの陰謀を説明するので少々理解するのに時間がかかる。ドキュメントなんで図解とかわかりやすい手法が多少あっても良かった気がする。それよりも自分史的なドキュメントを優先したかったのかもしれない。独りよがりな点がちと辛い。
上海十月

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