スマホ3台で撮影する難民家族のドキュメンタリー。アフガニスタンからヨーロッパまで安住の地を求めて旅をしていく。
自国にてどうしても安全に暮らせなくなったから難民になる訳であって、本当は自国で暮らせるものなら暮らしたいはずだ。
3年もこんな根無し草の生活を続けるのはツライ。旅は終わりがあると分かっているから楽しめるのだ。自分だったら頭と身体がおかしくなりそう。
家族には子どもがいるのだが、十分に教育を受けられない中で育っていく。家族以外との触れ合いもそう多くない。言動に情操教育やコミュニケーションの不足からの稚拙さを感じる。しかし、子どもに罪はないし、もっと言うと家族に罪はない。どこかで教育の帳尻が合うよう祈るような気持ちになった。
子どもがマイケル・ジャクソンのBlack or Whiteで踊るシーンがある。あなたの肌の色が黒かろうが白かろうが関係ないということを歌っている曲で踊る彼女が、行く国々で難民不遇に遭うこの状況は何とかならないものかと胸が詰まった。
