Eamon

SEOBOK/ソボクのEamonのレビュー・感想・評価

SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)
3.2
“死ぬのは怖いけど、生き続けるのも怖い。僕は何を信じれば怖くなくなるんだろう。”

人間の「死」を克服する可能性を秘めたクローン人間の実験体ソボクと、その護衛を任された余命半年の人間ギホン

死を恐れるギホンは、ソボクの持つ可能性に縋る思いで極秘任務を志願し請け負うことになるが、ソボクの過去や人柄が明らかになり、少しずつ2人の間に絆が生まれていく。

アクションというよりは、ヒューマンドラマに近い感覚。

展開が早いので退屈せずに見れる反面、ぎゅぎゅっと詰め込まれすぎていて一つ一つの描写に深みがなく、観ている方が置いて行かれてしまう。展開としては悪くないのに、しっかりと余韻を持たせていないためにチープに映ってしまうのが残念だった。

脇役も含め、コンユとパクボゴムという演技派の役者を揃えておいて大変もったいなかった。

とはいえ、やっぱりコンユの色気は素敵だったし、パクボゴムに世間知らずでピュアな男の子を演じさせたときの可愛らしさはトップレベルだと痛感した。
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